NPO法人子育てサロンすくすく(趣旨・沿革・種類と事業)


設立趣旨書

 子どもが育つ環境は、核家族化が急速に進み育児の営みは伝承されにくくなり、更に高層住宅化が進む事で地域社会の繋がりが希薄化し、子育てが個人的な営みへと追いやられてきました     
 そういう核家族化の中で育ち、乳幼児との触れ合う機会も少ないまま大人になり、子どもが誕生する事で親になるのだから、育児や子育てに不安や戸惑いを抱くのは当然のことと言えます。 
 近年では虐待が表面化するようにもなりました。子どもの生命が危機にさらされるほど悲しいことはありません。
 子どもの権利条約にも謳われているように、子どもは生命・生存・発達の権利を有しており、それを保障するのは社会であり地域であり、親であります。この権利の下に、親に愛され慈しまれ見守られ、自立した人間へと育つのだと考えていますが、育児情報過多の現在では本来の育児・子育てが見失われていると考えています。
 このようなことから、子育てする親自身の親としての育ちの援助をすることが必要で、それは子どもの成長を促すことでもあると考え「地域の中で子育てを一人でさせない」をコンセプトに子育てサロンを始めました。
 親子が触れあい愛着関係を深め、親同士の交流も図れる場を設け、親子と一緒に自然に関わることにより子どもの成長発達していく姿を伝え、親も子も共に育つ営みの子育てサロンです。
 今まで任意団体として、子育てサロン専用の部屋を確保し、月令別の親子向け・親向け・子ども向けの内容を充実させてきました。
 しかしながら、任意団体であるために社会的な信用が得られず、子どもの成長に有益と考える木のおもちゃの「貸し出し木のおもちゃ文庫」も、高い評価を得ているものの地域的な事業に留まり、また「子育て講座」開催でも区内に普及するにはハードルが存在します。一時保育を実施していても、自治体からの事業として受託することが困難です。
 そこで、こうした障壁を取り払い、団体運営の効率性向上と事業の充実を目指し、私達の活動に賛同する誰でも参加できる団体である、特定非営利活動法人となることを決意しました。
 特定非営利活動法人を得た時には、定期的な総会の実施や、法令などで定められた書類の作成・提出、一般市民への情報公開などを適切に行うことで社会的信用を得、健全な法人運営が実現できると考えます。
 私たちは、障害の有無や国籍の違いに関わらず、子育てをする全ての親を対象に支援していくと共に、高齢者との交流も進めながら、地域の共生が進む街づくりの実現を目指します。
      

すくすくの歩み

 《沿革》
2011年
6月  退職後も今必要と感じている子育て支援を始めたいと 、同じ想いを抱く仲間が集まり活動の具体化を相談。
 子育て支援は親育ち支援でも有る事を確認し、理念 や目的・日課を具体化する。
その他にも、遊びを通して発達を促す遊具は大事と考え、木のおもちゃを中心に揃える事も決まる。
7月 無料で場所を借り受け「一人ぼっちで子育てさせない」をコンセプトに子育てサロンを立ち上げ、木のおもちゃ中心に揃えた「親子の遊び場」を週1日開始。

2012年後半 
月令別に分けて週2日開始。また、木育推進するおもちゃ美術館の公募に受諾し「赤ちゃん木育広場」を年4回開催。

2013年   
赤ちゃん木育広場は終了するが、木育の推進として継続を決め、名称を「木育広場」として毎月1回日曜日に開催。 
同時に、受諾により提供されたおもちゃとニッセイ財団からの助成金を基に木のおもちゃを充実させ、貸し出し「おもちゃ文庫」も開始。

2014年5月 
子育てサロン専用の部屋を借りて、「お話の部屋」「  ママcafe」「わらべうたベビーマッサージ」「ひと時保育」も始められ、事業内容も充実しほぼ毎日開室す。

2015年  
「親子の遊び場」週3回になり、試行錯誤の末、「お話の部屋」と「ママcafe」は合体させ「お話の部屋&ママcafe」となり「わらべうたベビーマッサージ」と同様に午前中の時間帯に移る。

2016年   
対象年令から外れた年令児を対象とした「プレイルーム」を開始し、子育てサロンとして毎日開室となる。

2017年   
大和証券助成部からの助成金を得て、幟旗、タペストリー、パンフレット等など宣伝に必要な物資が充実する。また念願のホームページも開設し、さらに広範に活動紹介する環境が整備する。

2018年   
「プレイルーム」の名称を「チャイルドルーム」に変更する。

2019年   
今までの実績を基に、これからもより広範な親子を対象とした子育て親育ち支援を展開していく上で社会的信頼を得る事は必要と考え、法人化の検討に入る。

2020年  
東京都より特定非営利活動法人として認証される。

活動の種類と事業

子育てサロンすくすくは、障害の有無や、国籍の違いにかかわらず、子育てする全ての親を対象として、親子が遊びを通して愛着関係を深め、親の子育てしてい力を援助し健やかな子どもの成長を図るとともに、地域との繋がりを大切にし、高齢者と交流を進めることにより世代間交流」の場として地域社会の共生に寄与することを目的としています。

(特定非営利活動の種類)
 (1)社会教育の推進を図る活動
 (2)まちづくりの推進を図る活動
 (3)子どもの健全育成を図る活動

(事業の種類)
 (1)木育の事業の普及と子育て講座などの開催事業
 (2)地域交流を進めるための様々なイベント開催事業
 (3)親も子も共に育つための事業